南アフリカFIFAワールドカップが開催された。歴史的意義といえば、この大会は「アパルトヘイト撤廃おめでとう大会」である。1994年に南アフリカ共和国において「人間性への挑戦」と国連が非難したことで悪名高い人種隔離政策「アパルトヘイト」が廃止されたのである。国際社会はこの革命的な出来事を寿ぎ1995年ラグビーワールドカップ開催1996年世界ライフセービング選手権開催2003年世界クリケット選手権開催と国際的なスポーツイベントを南アフリカで開催した。一方の南アフリカ政府もこれら国際的なイベントを積極的に誘致し、オリンピックやワールドカップなども誘致した。結果2010年にFIFAワールドカップが開催にこぎつけたのである。ところで2006年ドイツワールドカップでは「ジダンの頭突き事件」で後味の悪い終わり方をしたワールドカップ。サッカーの世界では人種差別は横行し、この大会でも準決勝で人種差別を非難する声明が出されたほどである。「アパルトヘイト許せん!」「人種隔離政策けしからん!」と叫びつつ、サッカースタジアムの中ではレイシズムの嵐が吹き荒れていたのである。南アフリカのアパルトヘイトは撤廃されたが「人種差別」は未だに健在だ。サッカーの世界では白人は有色人種の選手を侮辱するなどの光景は絶えない。南アフリカワールドカップは「アパルトヘイト撤廃おめでとう大会」である。人種差別的なことがあっては歴史的意義を欠くだろう。この大会で差別的なことをすることは「アウシュヴィッツでユダヤ人を罵るようなもの」である。つまり南アフリカでワールドカップを開催することは「差別について考える」ことなのである。選手たちにおいては「人類みな兄弟」の精神でがんばって欲しい。のだが、そのそばから、選手のツイッターを禁止するなど「差別的な言論」を予防するための措置が講じられているらしい。そんなことは茶番である。「自発的に差別を憎む精神」が求められる。信実と誠実なき礼儀は芝居であり茶番である。『武士道』新渡戸稲造南アW杯開幕 アフリカ大陸初


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